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秋の山で紅葉を楽しむ外乗会及び馬術セミナー 開催レポート

【イベント名】  秋の山で紅葉を楽しむ外乗会及び馬術セミナー「ホースマンシップについて」

【開催日時】  平成26年10月25日(土)

【開催場所】  ホワイトサドル

【受講生】    14名

★JBG会員:財務省2名・日本IBM4名・三井物産1名・東京都庁1名・伊藤忠商事2名・茨城県庁1名

★非会員:  東京都庁2名・茨城県庁1名

【怪我その他】 なし

【天候】       素晴らしい晴天で絶好の外乗日和になった。

【外乗】

・クラス別2斑(Aチーム:ビギナー斑7名、Bチーム:経験者斑7名)に分けて、午前45分各1鞍7頭乗り替わり、午後60分各1鞍7頭乗り替わりし、計2鞍騎乗。トレッキングコースは全て異なり、雲ひとつない絶景の八ヶ岳や南アルプスを眺めながら紅葉を楽しむ最高のロケーションが揃った外乗となった。

【講習内容:午前編】

・各チームそれぞれの待ち時間に、ウエスタンレイニング競技馬として名高い「TUCKS BAR WHITE」と講師である福田聡氏によるデモンストレーション演技を披露。スライディングストップや高速スピン等、熟練した技に受講生から歓声と拍手が起こっていた。このTUCKSはホワイトサドルで生まれ、福田氏がトレーニングし全日本優勝を3回手にしている。TUCKSと福田氏の演技は息の合った有名コンビであり、移行・指示等全て信頼関係から成り立っている。この演技はその後のセミナーへと繋がって行く。

 【講習内容:午後編】

・別添の資料を配布し、ファイヤーピット前でのレクチャーとなった。今回の題材である『ホースマンシップ』を1.「理想の乗馬」2.「人間の考え方を変える」3.「信頼を得るために」4.「具体的方法」5.「一貫性」の順で説明。質疑応答も盛んに取りかわされた。

【馬術セミナー:まとめ】

・先程のレクチャー内容から続いて今度は実際に馬を使い、福田氏が乗りながら具体的に説明。馬とライダーの信頼関係のある場合とない場合、また信頼関係がない場合は実際にどうやってパートナーの関係を構築していくかを披露。福田氏の後は、受講生が乗って試してみる。最初、全くコントロール出来なかった馬が徐々にライダーとの信頼関係が生まれ、ライダーの指示に従い、少しずつコントロール出来る様になっていく過程は受講生からも驚きの声が上がっていた。こちらも受講生の質問が多く、普段の悩みを次々に投げて答えをもらっていました。

【雑感】

社会人は貸与馬やスクールホースに乗る機会が多いですが、いかなる場合も馬との信頼関係は必須であり、今回の様な題材のセミナーはJBGにこそ最も必要な内容ではないかと感じました。今回は枠にとらわれずビギナー・経験者・性別・年齢問わず、幅広い層に対応した外乗会と馬術セミナーとなり、またウエスタンやブリティッシュと云うジャンルもなく、馬を通じて理解を深められた新しい形の講習会となりました。会場となったホワイトサドルの馬匹はどの馬も大変安全で温和であり、受講生も安心して楽しめた様子でした。当たり前の様でありますが、調教の行き届いた安全な馬匹の素晴らしさを再認識すると共に、連盟サイドとしてはより安全な馬匹を競技会・行事を通してJBG会員に提供する必要性を感じ、今後の課題のひとつでもある様に思いました。

講師の福田氏はレクチャー上手で、深いい話から共通する身近な比喩など楽しく分かりやすく、受講生も全員が飽きずに集中して1日を過ごした様子でした。

最後に受講生を小淵沢駅まで送った際、企画兼引率の私に対して感謝の言葉を多く頂き、前日に仕込んだ30人前のチキンカレーも好評だった様で併せて嬉しかったです。

競技に参加しない多くのJBG会員の方々に、競技以外の馬術連盟の行事に参加して頂く事は導入部分として大切な役割にも感じた講習会でした。(普及委員会 担当)