中上級馬場馬術講習会 開催レポート

 2月28日~3月1日の2日間、埼玉県のドレッサージュ・ステーブル・テルイ (以下DST)で、日本社会人団体馬術連盟主催の中上級馬場馬術講習会を開催しました。講師のDSTオーナー照井愼一先生はドイツ馬術連盟公認インストラクター等の資格をお持ちで、2011年より日本馬術連盟の馬場馬術本部長を務める日本馬場馬術界の第一人者です。今年で第4回となりますが、照井先生直々の指導が受けられるとあって、毎年人気の講習会となっています。今年は審判講習会等他のイベントが重なったものの、参加は聴講生も入れて7団体11名となりました。

 1日目は暖かな日差しの乗馬日和でした。お互い簡単な自己紹介の後、照井先生に配馬していただいて、さっそく馬装を開始しました。実技のレッスンは8名の騎乗者を4名ずつの2班に分けた部班です。騎乗開始直後の馬の緊張のほぐし方、特に馬のうなじの動きを意識した常歩からはじまり、初めて騎乗する馬に対して馬が人の指示に従わせるまでのやり取りの仕方を学びました。速歩と駈歩では「速さと線」を意識した騎乗を心がけるよう指導を受けました。聴講生も照井先生の話を聞き漏らすまいと懸命にメモを取っていました。

 実技の練習終了後は使用した馬匹の手入れをし、照井先生による講義に移りました。実技レッスン中のおさらいと、写真や馬の模型を用いてわかりやすく理論を解説してくださいました。また、一人一人に対して問題点の指摘とアドバイスをいただきました。最後に2日目の配馬と、各自実施する課目を決めて、1日目の講座は終了しました。

 DSTから台湾料理店に移動し、照井先生やスタッフにもご参加いただいて懇親会を行いました。馬術のことから健康情報まで幅広い話題は尽きることなく、大変盛り上がりました。照井先生の熱いトークに、みんな馬術が上手くなりたいという気持ちが高まります

 2日目は曇りのち雨という天気予報だったため、予定を前倒して開始です。1日目とは打って変わったような寒空の中、各自前日に決めたA3課目、A2課目の経路を踏みました。照井先生自らの採点とあって、皆本番さながらの真剣さで経路に取り組みました。1日目のレッスン開始時に比べると、それぞれ騎乗が変わっているように感じられます。レッスン後は、お世話になった騎乗馬の手入れを行い、最後に先生から一人ずつにアドバイスをいただきながら採点表を受け取りました。講習会終了を待っていたかのように雨が降り出しました。

 2日間という短い時間でしたが、照井先生の熱血指導を受け、とても充実した講習会となりました。今回ご指導いただいたことを、日々の練習に生かしていきたいと思います。照井先生、DSTの皆様、参加者の皆さん、大変お世話になり感謝申し上げます。また、参加者の皆さん、有難うございました。

(普及委員会 担当)

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