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初心者乗馬講習会 開催レポート

 心地よい日差しとなった5月23日~24日の2日間、茨城県の馬術苑中島トニアシュタールにおいて、日本社会人団体馬術連盟主催の初心者乗馬講習会を開催しました。広々とした中島トニアシュタールでの本講習会は、昨年に引き続き第2回目となります。今年は3団体(日本アイ・ビー・エム㈱馬術部、東京都庁体育会乗馬部、警視庁乗馬同好会)6名の参加があり、そのうちリピーターが3名となりました。

 指導してくださったのは中島トニアシュタール社長の中島信行先生です。

 1日目、タイムスケジュールを確認し、準備運動をしてから1鞍目の騎乗です。6名(1日目は5名)の部班で、まずは参加者のレベルチェック。3種の歩様により発進・維持ができることが確認できたので、一つ目のテーマは姿勢。体が左右どちらかに傾いていると、左右の脚の長さが違って見えることや左右の脚の位置に癖を見つけるなど、一人ひとりに細かいアドバイスを与え1鞍目を終えました。参加者からは、馬が安心して前に出てくれるため、アドバイスの内容に意識を集中させることができたとの意見が聞かれました。

 レッスンの様子をビデオに収めていましたので、騎乗後は、これを見ながら改めて先生に復習していただき、参加者は、自分の姿を自分の目で見ることにより、指導の内容がよく理解でき、また、ビデオを見ても自分では気づかない細かい部分まで丁寧に指摘していただいたことで、参加者からは、驚きや発見の多い有意義な勉強会になったとの感想をいただきました。

 勉強会の後は、スーパー銭湯で汗を流し、懇親会会場へ。信行先生も参加いただき、先生がこれまでどのように乗馬に関わってきたのかなど、普段お聞きすることのできないお話を聞くことができ、先生ともぐっと距離が縮まったようで、質問もたくさん出て、とても楽しい時間が持てました。

 懇親会後は、宿泊先のクラブのゲストハウスへ。大きなリビングで、更に飲み物を片手に中島トニアシュタールの苑内大会(平成27年2月14日開催)で行われた中島信行社長による「馬術クリニック」の様子を撮影したDVDを見ながら、就寝までの間おしゃべりをして過ごしました。

 2日目は、2鞍続けての騎乗です。1日目に馬の特徴が分かったところで、2日目も同じ配馬により、ステップアップを目指します。

 1日目のテーマであった姿勢に気をつけながら、内方姿勢・左右の姿勢の入れ替えを行うことでハミを取るきっかけを作る指導をしてくださいました。1鞍目の様子から、今後A2・A3課目へチャレンジする段階に来ていると判断され、次に必要なテーマであるハミ受けを感じてもらおうというものでした。

 2日目もビデオ撮影をしていましたので、2日目の騎乗終了後も参加者でビデオにより復習しましたが、思うようにできないもどかしさがある一方、徐々に良い方向へ変化していく様子を確認することができ、参加者は、今後の練習につながる手ごたえを感じることができたようです。

 初級乗馬講習会は、楽しく乗馬をするため、馬場・障害のいずれにも共通して必要となる基本的な技術を身に着ける手助けをする講習会として企画されたものですが、担当される先生には、参加者のレベルに合わせ、1歩上のステップアップを目指すテーマを選んで講習内容をアレンジしていただいていますので、どなたにも満足いただけるものになっていると思います。

 ステップアップのために、今何をしたらいいのかに気付く良い機会だと思いますので、どうぞ来年は“あなた”も参加してください。

(普及委員会)