- 日本社会人団体馬術連盟 - https://www.jbg.jp -

基本原則と理念

horse_top01日本社会人団体馬術連盟では、馬スポーツに係わる者である加盟団体およびその構成員、競技会等の出場選手および運営に関わる方すべてに対して、下記の「馬のウェルフェアのためのFEI馬スポーツ憲章」を基本原則として遵守することを求めます。
加えて、下記「貸与馬戦の心得」も併せて理解し、遵守することを求めます。

馬のウェルフェアのためのFEI馬スポーツ憲章

国際馬術連盟(FEI)は、国際的な馬スポーツに係わるすべての者が、FEI馬スポーツ憲章を遵守し、いかなる場合にも馬のウェルフェアが最優先され、決して競技の勝敗または商業的な影響を受けてはならないことに同意し、これを受け入れることを求めるものである。

  1. 競技出場への準備段階や競技馬の調教段階のいずれの時点においても、馬のウェルフェアが他のどのような要求よりも優先されなければならない。そこには、馬の飼養管理、トレーニング、装蹄、馬装具、輸送などの良質で適切な対応が求められる。
  2. 競技馬と選手は、競技参加適性と能力を備え、良好な健康状態にあることで初めて競技への出場が認められる。たとえば、薬物の使用、あるいは馬のウェルフェアや安全を脅かすような外科的処置を施すこと、または妊娠中の牝馬の使用や扶助の誤用は禁止されている。
  3. 競技内容や競技環境が馬のウェルフェアを害するものであってはならない。そこで、競技場の環境、馬場の状態、天候、厩舎、競技場の安全性、競技会終了後に予定される馬輸送に向けた馬の健康状態などに十分な注意を払うことが必要である。
  4. 競技終了後には馬の健康状態に十分留意し、また競技生活を引退する段階では人道的な扱いを受けられるよう最善の努力を払わなければならない。すなわち、適正な獣医療の提供や、競技での負傷や事故への対応、安楽死対策、引退後の対策などが課題となる。
  5. FEIは、馬スポーツに係わるすべての者に対して、その専門的知識に関する最高レベルの教育を身に付けるよう強く要請する。

日本馬術連盟ホームページ [1]より引用

社会人 貸与馬戦の心得

ウィークエンドライダーが中心の社会人にとって、誰が乗るかわからない競技に大切な馬を貸してくださる乗馬クラブや大学は、とてもありがたいものです。また、これらの馬がいなくなれば、我々の競技会は1試合も成り立ちません。皆様が、一戦一戦大切に乗ってくださることで、貸して下さる乗馬クラブや大学との繋がりも広がります。社会人としての、皆様の良識と経験を頼りに競技会を開催しているところですが、特に、以下の点について、皆様のご理解を頂きたいと思います。

  1. caress馬を大切にしてください。馬は、1回限りの使い捨て自転車ではありません。会ったこともない自分のために、力を尽くして競技してくれるのです。自分の馬と同じように扱い、丁寧に乗りましょう。その場の成績に目がくらんで、行き過ぎた騎乗をしないように気遣いましょう。
  2. 貸してくださる団体の方に挨拶を。参加費を払っていても、馬を借りることには変わりありません。馬にもそうですが、貸してくださる方にも、乗る前の「よろしくお願いします」 乗った後の「ありがとうございました」の一言を忘れずに。競技の結果で挨拶が変わるようでは社会人の名が泣きます。
  3. 馬の悪口を言わない。競技はミズモノです。常に誰かが負け、誰かが勝ちます。原因はあなたかも知れないし、馬かも知れない。単に折り合いが悪いのかも知れないし、運が悪かったのかも知れない。どんな結果でも、次へつながるものにしたいですね。「勝てば馬のおかげ、負ければ自分のせい」は全世界共通の馬乗りの基本です。ましてや、借りている馬に対し悪くいうのはもってのほか。品位を疑われてしまいます。
  4. 最後まで面倒を見ましょう。馬装を目の前でしていても前でぼーっと見ていたり、汗だらけの馬をそのまま渡したりせず、競技時間の許す限りは最優先で馬の面倒を見ましょう。どこの、誰の馬でも、その時に自分が乗ったら、手入れまでが自分の責任です。できない場合には、一言、やってくださる方に断りましょう。「社会人に貸すと馬ピカピカにして返してくれるんだよな。」こんな言葉がいつか聞けるといいですね。

お互いに気持ちよく、楽しく競技をしたい、というのは、共通の願いだと思います。社会人競技のこれからの発展のためにも、皆で協力していきましょう。一人一人の小さな行動が、社会人馬術の未来につながっているのです。ご協力に心より感謝いたします。

(English version) [2]