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中級者馬場馬術講習会 開催レポート

 2月2日~3日の2日間、昨年に引き続き、埼玉県のドレッサージュ・ステーブル・テルイ [1] (DST)で、日本社会人団体馬術連盟 [2]主催 馬場馬術中級者講習会 [3]を開催しました。

 講師をお願いしたDSTオーナー照井愼一先生は、2011年より日本馬術連盟 馬場馬術本部長を務められており、以下の資格をお持ちの日本馬場馬術界の第一人者です。
・ドイツ馬術連盟公認インストラクター
・全国乗馬倶楽部振興協会 上級指導者
・埼玉県馬術連盟 理事長
・JOCコーチングディレクター

 照井先生直々のご指導が受けられるとあって、定員を上回る参加申し込みがあり、関東各地に加え青森県から参加された方もいらっしゃいました。参加者の熱い思いが天に通じたのか、1日目は2月とは思えない春のような乗馬日和となりました。

DSTでは、この講習会のために中間種とサラブレッドをご準備頂き、照井先生自ら配馬してくださいました。歩き方を見ればその人に適切な馬がわかるという先生の言葉に、レッスンが始まる前から一同びっくりです。

自分が乗る馬が決まったところで、照井先生による実演からレッスンスタートです。先生は「速さと線」を意識して騎乗するよう繰り返され、参加者は、先生の見本騎乗を真剣な眼差しで見つめつつ、レッスン開始直後の馬の緊張のほぐし方から4月からの課目改定まで多岐に亘る先生のお話を聞き漏らすまいと懸命にメモを取られていました。

次はいよいよ2班に分かれての実技レッスンです。騎乗姿勢、馬の気持ち、歩度の詰まったコンパクトな駈歩が望ましい等、参加者一人一人に合わせて先生からアドバイスがあり、先生の熱く大きな声が馬場に響き渡ります。聞きしに勝る熱血指導です!

皆さん、レッスンの後半にはアドバイスのポイントを飲み込まれ、早くも騎乗が変わってきたように感じられました。

実技レッスンの後は、座学です。4月からの課目改定を中心に約1時間の講義です。昨年開催されたロンドンオリンピックのことや社会人スポーツに対する先生の思い、馬の購入に関する興味深い話も伺いました。

もっともっと先生のお話を伺いたいところですが、既にDSTでの1日目のプログラムの終了予定時刻を大幅に過ぎているので、DSTから台湾料理店に場所を変え、次は、照井先生にもご参加戴き懇親会です。

本日のレッスン内容や騎乗馬の印象、日頃感じている疑問等、馬に関する話は尽きず、あっという間にお開きとなりました。

懇親会後は、温泉 花湯の森で汗を流し、それぞれの宿泊場所に向かいます。

1日目よりは気温は下がったものの2日目も晴天です。

昨日とは、2頭の馬が入れ替わり、受講者全員が前日とは異なる馬に騎乗します。今日は、馬装も受講者が行います。

1鞍目は、昨日に続き2班に分かれての部班のレッスンです。昨日のレッスンを踏まえ、皆さん、馬と呼吸を合わせ、昨日よりもうまく騎乗されているように見受けられました。

2鞍目は、一人ずつ3課目Bの径路を踏むレッスンです。競技会と同じドレッサージュアリーナで径路を踏むとあって、皆さん真剣な表情です。先生から一人ずつアドバイスがなされ、苦手なところのポイントレッスンもありました。

レッスン後は、感謝の気持ちを込めて馬の手入れを行い、最後に先生から講評を戴き、解散となりました。

天候に恵まれ、一人の怪我人もなく、大変充実した講習会となりました。
照井先生、DSTの皆さん、2日間とも予定時間を超えての講習会となりましたが、大変お世話になり、感謝申し上げます。
また、参加者の皆さん、本当に有難うございました。