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中上級馬場馬術講習会 開催レポート

2月8日~9日の2日間、昨年に引き続き、埼玉県のドレッサージュ・ステーブル・テルイ [1] (DST)で、日本社会人団体馬術連盟 [2]主催の中上級馬場馬術講習会 [3]を開催しました。今年も締切日を待たずして定員が埋まる人気ぶりです。

講師をお願いしたDSTオーナー照井愼一先生は、2011年より日本馬術連盟の馬場馬術本部長を務められており、ドイツ馬術連盟公認インストラクター等の資格をお持ちの日本馬場馬術界の第一人者です。

当日は大雪警報が予想される中、照井先生の熱いご指導が受けられるとあって、関東各地ひいては大阪からも、すでに積り出した雪をものともせず、参加者の皆さんが必死に駆けつけて下さいました。あまりの悪天候に会員さんはすべてキャンセルとしていただき、幸か不幸か覆い馬場の貸し切りレッスンとなりました。

 講習申し込み時、皆さんから仕上げに踏んでみたい経路の希望を取っていましたが、照井先生の一声により全員A4課目を踏むことに。ほとんどの方にとってなじみの無い経路です。講習開始前から、何とか覚えようと必死なムードが広がりました。

 講習はまず座学から。先生がドイツで学ばれた、馬場馬術の基本となるトレーニングスケール等、約1時間の講義です。

 座学が終わったところで、実技開始。まずはDSTのトップライダーであるインストラクターによる模範準備運動を見学します。三好インストラクターはグランプリ馬で、加藤インストラクターは調教中の若馬で、それぞれの馬の段階に合わせたトレーニングスケールのやり方を実践してもらいました。具体のイメージが掴めたところで、3人馬を一組とし、部班でのレッスンスタートです。

 レッスン開始直後の馬の緊張のほぐし方、騎乗姿勢、馬の状態を確認しながら次のステップとして馬に求めていくこと等、参加者一人一人に合わせた先生のアドバイスが馬場に響き渡ります。また、レッグイールディングのポイント等、翌日踏むA4課目の内容を鑑み、レッスンが進んで行きました。騎乗している人も見ている人も、先生のコメントを聞き逃すまいと、皆さん集中して臨んでいました。

 実技レッスンの後、撮影していたビデオを基に改めて騎乗姿勢に就いてのレクチャーが在りました。

ここで一日目の講座は終了です。

 DSTから台湾料理店に場所を変え、照井先生やスタッフにもご参加戴き懇親会です。

本日のレッスン内容や騎乗馬の印象、日頃感じている疑問等、馬に関する話は尽きませんでした。

夜の間もしんしんと雪は降り続き、熊谷地域では20年ぶり30cm以上の積雪となりました。皆で雪かきのお手伝いをしたあと、2日目のレッスンも貸切状態の覆い馬場でスタートしました。

部班で昨日の実技でのポイントを振り返った後、前日必死で覚えたA4課目を一人ずつ踏むことに。それぞれのレベルなりに、本番さながら真剣に経路に取り組みました。(あまりの真剣さに、事務局も写真撮影を失念してしまいました・・・)

経路終了後、先生から一人ずつアドバイスがなされ、苦手なところのポイントレッスンもありました。

 2日間に渡る充実した講習会も終わりが見えてきました。レッスン後は、感謝の気持ちを込めて騎乗馬の手入れを行いました。

そして最後に、経路を踏んだ際の映像を用いながら、改めて先生より一人一人にアドバイスを戴きました。さらに講習会の締めとして、ドイツでのレッスン風景のビデオを見せていただき、今後につながるイメージを得ての解散となりました。

大変な大雪の中での講習会でしたが、人馬ともに怪我もなく、非常に充実した内容となりました。照井先生、DSTの皆さん、2日間とも予定時間を超えての“熱い”ご対応に、心より感謝申し上げます。また、悪天候にめげずお集まりいただいた参加者の皆さん、本当に有難うございました。

 

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