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中上級馬場馬術講習会 開催レポート

 2月6日~7日の2日間、埼玉県のドレッサージュ・ステーブル・テルイ [1] (以下DST)で、日本社会人団体馬術連盟 [2]主催の中上級馬場馬術講習会を開催しました。講師のDSTオーナー、照井愼一先生は、ドイツ馬術連盟公認インストラクター等の資格をお持ちで、2011年より日本馬術連盟の馬場馬術本部長を務める、日本馬場馬術界の第一人者です。照井先生直々の指導が受けられるとあって毎年人気の当講習会も本年で第5回となりますが、今回は初参加の方を中心に、7団体8名の参加となりました。今回はL1課目を理解して踏むのが目標です。

<馬によっては緊張が見られる出だし>

 1日目は暖かな日差しの乗馬日和でした。初日の実技のレッスンは、8名の騎乗者を4名ずつの2班に分けた部班で行われました。特に1鞍目の班は、騎乗開始直後の馬の緊張をほぐすことを中心に、初めて騎乗する馬とのやり取りの確認です。馬も人もほぐれてきたところで、明日の経路を念頭に、斜め横歩の指示が加わりました。1鞍目で参加者の雰囲気を掴んだ照井先生により、2鞍目以降の馬配が再度されながら、どんどん乗り替わっていきます。その都度、参加者一人一人に合わせた先生のアドバイスが馬場に響き渡り、斜め横歩、肩内、横歩と指示のレベルも上がって、1日目の実技が終了しました。

<長蹄跡を肩内中>

  実技の練習終了後は使用した馬匹の手入れをし、室内での講義です。実技レッスン中のおさらいをしつつ、先生がドイツで学ばれた馬場馬術の基本となるトレーニングスケール等について、映像も用いながら分かりやすく解説していただきました。また、今日の騎乗に対して、一人一人の問題点の指摘とアドバイスを受け、1日目の講座は終了しました。

<ハミ受けの際の力加減はどのくらい?>

 講義後はDSTから台湾料理店に移動し、照井先生や講習会をサポートしてくれたスタッフと懇親会です。本日のレッスン内容や騎乗馬の印象についてはもちろん、日頃練習の際に感じている疑問・試合に臨む際の注意点等、馬に関する話は尽きませんでした。

<お腹も、話した内容も一杯です>

 2日目は、前日の意気込みを受けてか、予定を前倒して開始です。一昨年は大雪だったのですが、今回も夜半に雪!うっすらと白くなった辺りを見ながら、今日は順次馬を出します。1日目と異なり風がありましたが、騎乗者も前日以上の集中力で、馬もその集中に応え、L1経路を踏みました。経路を踏みながらも、もっと練習が必要な箇所は反復練習を行い、参加者の体に覚えこませるようなスタイルでの練習となりました。1日目のレッスン開始時に比べると、参加者もアドバイスのポイントを的確に飲み込み、早くも騎乗が変わってきたように感じられました。全員が複数の馬に乗り替わりきっちり経路を回った後は、お世話になった騎乗馬のお手入れ。続いて、各自の経路の映像を確認しながら、改めて先生より一人一人にアドバイスをいただき、2日間の講習会は無事終了致しました。

 2日間という短い時間でしたが、照井先生の熱血指導を受け、とても充実した講習会となりました。今回指導いただいたことを、参加者の皆さんには、是非日々の練習・試合に活かして欲しいと願いつつ、照井先生、DSTの皆様、参加者の皆さん、大変お世話になりました。感謝申し上げます。

(普及委員会 担当)

<今年も充実した講習会でした!>