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中上級馬場馬術講習会 開催レポート

2月10日~11日の2日間、埼玉県のドレッサージュ・ステーブル・テルイ [1] (以下DST)で、日本社会人団体馬術連盟 [2]主催の中上級馬場馬術講習会を開催しました。

日本馬術連盟の馬場馬術本部長である講師のDSTオーナー照井愼一先生は、ドイツ馬術連盟公認インストラクター等の資格を持つなどの、日本馬場馬術界の第一人者です。この講習会も今年で7回目となりましたが、照井先生直々の指導が受けられるとあって、毎年人気の講習会となっています。今年の参加者は、聴講生1名を含む6団体8名となりました。

今年もお天気はまずまずです。集合後、初参加の人、リピーターの人、それぞれの技量を想定しながらの照井先生の配馬は、終わってみるとピッタリなものとなりました。

出だし、まずは初めて騎乗する馬に対し、緊張状態からリラックスした状態になるよう、乗り手に集中させ、指示に従うように誘導していきます。円運動の中で4頭が均一に散るだけでも最初は難しかったところから、徐々に作業が進み、斜め横歩を繰り返したあとにはどの人馬にもコミュニケーションが築かれていきました。

騎乗した馬匹の手入れ後、次は室内での座学です。ドイツ乗馬教本「人馬の基礎訓練」をベースにしたパワーポイントにて、リズム、サプルネス、コンタクト等、馬場馬術の基本となるトレーニングスケールについてレクチャーを受けたのち、本日の騎乗を撮影したビデオをチェックしながら各自の問題点の指摘とアドバイスを受け、翌日に向けた気構えを各自持って終了しました。

お馴染みの台湾料理店での懇親会では、本日のレッスン内容だけでなく、オリンピック等の海外の話題も交えた照井先生とのお話に盛り上がりました。

2日目の朝は、お天気は良いものの風が強く、やや冷たいスタートとなりました。参加者の昨日の状態を踏まえ、再度配馬が行われ、今日は順次に馬を出していきます。馬も人も納得した運動を目指し、基本がきちんと行えるようにと、A2課目を照井先生自らの採点により踏むこととなりました。先生にとって納得のいかない演技は、馬を取り換えての再チャレンジとなった参加者も。それぞれが真剣な騎乗を行い、実技が終了しました。

騎乗馬の手入れ後、改めて照井先生から一人ずつ講評をいただきました。2日間という短い時間でしたが、実技にビデオチェックに審判付経路の実施に、と、照井先生の熱い指導による大変充実した講習会となりました。今回の内容が講習生の今後の騎乗に活きることを願います。照井先生、クラブスタッフの皆さん、ありがとうございました。

(普及委員会 担当)