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中上級障害講習会レポート (2023/2/25~26)

コロナの影響により2年間中止となっていた本連盟主催の中上級者障害講習会が、2023年2月25日26日の2日間、壬生乗馬クラブにて開催されました。毎回恒例の中上級障害ですが、今年は定員8名で申込を開始したところ、締切前には9名の応募があり、鶴見先生のご厚意により、定員オーバーではありましたが、希望者全員参加することができました。

1日目

1鞍目はフラットワークを中心に、円周上に地上横木を置き、横木間を一定の歩数で通過する練習を実施。その後、直線上に横木を置き、行きは6歩、帰りは7歩と、同じ距離の中で歩数を変えて通過する練習を行いました。円周上では、円の大きさや一定のペースを維持すること考慮し、直線上ではペース配分や馬の特性を考えながら走行するという、基本的な動作の中でもやや高度な騎乗が求められ、講習生もすぐには対応することができず、フラットワークから鶴見先生の熱意あるご指導をいただき、参加者全員1鞍目から汗だくになっておりました。

2鞍目ではコース練習の基礎として、いくつもの障害飛越を開始。1鞍目の地上横木での難しさに加え、踏切や完歩も考慮し、障害の入り方から飛越後の回転方法まで、中上級障害講習会ならではの高度な練習となりました。こちらでも鶴見先生の愛情あふれるご指導をいただき、あっという間の騎乗練習でした。

馬の手入れをした後、クラブハウスに戻り、座学講義が始まりました。鶴見先生お手製の講義資料が配られ、常歩からの停止方法、脚の使い方など、基本的な馬の誘導方法を学び、最後は鶴見先生はじめ、全員席から立ちあがっての熱い講義となりました。

夜の懇親会はコロナ対策万全のもと、鶴見先生を囲み馬談義が始まり、講習生同士の親睦も深めることができました。

2日目

朝、受講生全員で障害設営を開始。翌週、壬生乗馬クラブで開催される公認競技のコースを組んでいただき下見を開始。鶴見先生からは、コースを回りながら受講生一人一人にアドバイスをいただきました。

下見終了後、馬装を開始し、準備馬場でフラットワークと練習障害を飛越、準備ができ次第本馬場へ入場し、コース走行を行いました。競技と同じシチュエーションを作っていただき、受講生全員緊張感のあるコース練習を行うことができました。コース走行終了後、鶴見先生のご厚意により、馬を乗り換え、障害の高さを上げてコース走行をさせてもらう受講生もおりました。

受講生からは「普段、乗ることができない大障害馬に騎乗させてもらい、コース走行など日常的にはできない貴重な体験をさせていただいた」「今年度の栃木国体で使った華やかな障害でのコース走行は緊張感も増し実践的」「鶴見先生の講習だけでも貴重な体験でしたが、他の方の騎乗を見られたのも勉強になり、沢山刺激を頂きました」など、高評価ばかりのコメントをいただきました。

鶴見先生をはじめ、壬生乗馬クラブの皆様、二日間本当にありがとうございました。