第11回 JBGホースフェスティバル 開催レポート

7月2日、3日に、馬術苑中島トニアシュタールにて第11回JBGホースフェスティバルが開催されました。 

今年のホースフェスティバルには昨年よりも多い21団体96名(うち非会員は17名)の参加者が集まる大盛況でした。初心者からベテランまで幅広い層の選手が参加し、日ごろの練習の成果を存分に発揮する場となりました。

また、今回新たな取り組みとして、パ・ド・ドゥに会長賞、ジムカーナペアリレーに普及委員長賞、ゴールデンペアリレーに理事長賞、そして、大会を通してフェアプレーで騎乗した選手には審判委員長よりフェアプレー賞が副賞として贈られました。

 団体成績としては、多数の競技で入賞して選手層の厚さを見せつけた富士通㈱馬術部が昨年に引き続き優勝を果たしました。準優勝の警視庁乗馬同好会は、パ・ドゥ・ドゥレベルⅠで優勝、ジムカーナペアリレーで2位3位を占め、昨年同様のチームワークの健在さを示した一方で、3位には日本アイ・ビー・エム㈱馬術部が入り、昨年の3強の一角を崩した形となりました。

 

 1日目は、競技開始時は曇り空でしたが午後には青空が広がり、部班(速歩・駈歩)、A2課目、A3課目、JBG馬場馬術課目 2015、パ・ドゥ・ドゥレベルⅠ、ジムカーナペアリレーと、主に馬場馬術の競技を実施。貸与馬戦ということで、自分が騎乗予定の馬の運動を真剣に見つめたり、経験豊富なチームメイトにアドバイスをもらったりしている選手の姿が多数見られました。

部班競技では、号令に従って図形を描くのみならず、前の馬との間隔等にも注意を払うことが求められます。この競技が競技会デビューとなった方もおり、競技前には緊張感一杯の表情でしたが、一度馬に跨れば、限られた時間の中で馬の特徴をつかもうと集中し、場内では堂々とした騎乗姿を見せていました。

DSC_2077

 

A2課目、A3課目、JBG馬場馬術課目 2015に出場されたベテランの面々は、経験を活かし、それぞれの馬の持ち味を最大限引き出そうとする丁寧な騎乗ぶりです。

IMG_3978

 

パ・ドゥ・ドゥでは各ペアが息の合った演技を披露し、観客からも惜しみない拍手が送られました。

DSC08419

 

1日目の最終競技となったジムカーナペアリレーでは、各選手の走行後すぐに走行タイムが放送され、各団体は一喜一憂。結果、日本農産工業㈱乗馬部のペアが両選手とも基準タイムとのタイム差が1秒以内でゴールするという見事な成績で優勝されて一日目の競技は幕を閉じました。

 

 表彰式で互いの健闘を讃えあった後は、審判の方にも参加頂いて懇親会を行いました。覆い馬場をお借りして、厩舎の馬たちが見守る中で恒例のバーベキューです。短い時間ではありましたが、和気藹々とした雰囲気で団体の垣根を越えた交流となり、他団体の活動の様子を知ることで選手の皆さんにはよい刺激になったことと思います。

DSCN3497

 

 2日目は最高気温34℃の猛暑の中、ジムカーナ(速歩班・駈歩班)やビギナーズジャンプ(60㎝)、小障害飛越競技(80㎝・90㎝・ゴールデンペアリレー)が行われました。

ジムカーナ競技では、競技会初参加者や各団体の乗馬初心者の参加が多く見られました。今競技会のジムカーナコースは例年よりもL字コースやスラロームなど、一般の競技会ではあまり見られない遊び心の数多く詰まったコースになっており、参加選手は皆一様に楽しんで走行していたようでした。選手をサポートする各団体の応援も相まって、競技会は午前中から大きく盛り上がります。

覆い馬場内で行われたビギナーズジャンプ(60㎝)と小障害飛越競技(80㎝・90㎝)には、例年よりもはるかに多くの選手の参加がありました。いずれの競技でも、多くの選手が障害減点ゼロでコース完走し、基準タイム差での大接戦が繰り広げられていました。

DSC_2874

 

そして、去年のホースフェスティバルより復活した最終競技、アキュームレーター方式のゴールデンペアリレーは今年も最高の盛り上がりを見せました。特に、今年はジョーカー障害の難易度が格段に上がり、選手がジョーカー障害を飛越成功した時には大きな歓声と拍手が巻き起こり、逆に飛越失敗した時には選手以上に悔しい声が会場を包む、そんな団体の枠を超えた一体感が、競技場内に自然と生まれていました。計11組の出場ペアの中から優勝したのは、両選手がジョーカー障害の飛越に成功し、完走した富士通㈱馬術部チームでした!富士通チームの二人目の選手がジョーカー障害を飛越し、見事完走した瞬間は今大会一番の歓声と拍手が会場を包んでいたと思います。選手だけではなく、観戦していた参加者全員が大いに楽しめた競技でした。

DSCN3672

 

 馬術苑中島トニアシュタールの皆様はもちろん、参加者の方々にも、スムーズな競技運営にご協力いただいたこと、お礼申し上げます。また、社馬連会員以外の方々にも多くご参加いただき、より一層盛り上がる競技会となりました。来年もたくさんのご参加をお待ちしています!

 

<審判長講評>

二日間にわたり行われた本大会は、事故もなく、スムーズな進行の中、つつがなく行われました。企画・運営を担当した、普及委員会や、各団体からのお手伝いメンバーに敬意を表します。又、今回はエントリーが多く、中島トニアシュタールその他の乗馬クラブの馬たちにも、いつもより負担が多かったと思いますが、最後まで元気に運動・走行してくれました。感謝の意を表します。新規採用した「パ・ド・ドゥ」は多いに盛り上がり、日ごろの練習成果が端的に現れる競技となりました。社馬連らしい、良質な競技と言えそうです。今後も継続して実施していきたいですね。ペアーアキュムレーターとともに、この大会のメイン競技となりました。

 

○全体成績はこちらからご覧ください。

(普及委員会担当)

Print This Post